災害時こそ口腔ケアが大切です!【院内報R6年2月号】
2月14日はバレンタインデー。日本では、大切な人へ贈る「本命チョコ」をはじめ、女友だち同士で贈り合う「友チョコ」、自分へ贈る「ご褒美チョコ」など、「チョコレートを贈る日」ですが、他の国では違った習慣があります。
ヨーロッパのイタリアでは、「恋人たちの日」として、カップルがロマンチックな時間を過ごします。その際、男性から女性へプレゼントをするのが主流で、赤いバラやチョコレートをプレゼントするそうです。
お隣の韓国では、日本と同じく、女性から男性へチョコレートを贈ることが多いそうです。また、3月14日のホワイトデーのほか、4月14日「ブラックデー」(恋人のいない人たちを慰め会う日)のほか、11月14日の「オレンジデー・ムービーデー」(カップルでオレンジジュースを飲みながら映画を観る日)など恋愛に関する記念日がたくさんあるそうです。面白いですね!
さて、おいしいチョコレートを食べた後には、虫歯予防のため歯磨きを忘れずにしましょう!
災害時こそ口腔ケアが大切です!
2024年1月1日「令和6年能登半島地震」が発生しました。この度の大震災で被害に遭われた方々に、心よりお見舞い申し上げます。
災害時は、慣れない避難生活の疲れやストレスから免疫力が落ちます。水が不足し口腔内が乾燥し、歯磨きの頻度が減ると、お口の中の細菌が増え、虫歯や歯周病のトラブルだけでなく、風邪やインフルエンザなどの感染症のリスクが高まります。中でも誤嚥性肺炎は、全身の健康に影響があります。いつ起きるかわからない災害のために、日ごろから意識し、備えておきましょう。
★事前に備えておくこと
避難グッズに口腔ケア用品を入れておきましょう。
・歯ブラシ…使い慣れた種類の新品を入れておきましょう。
・液体歯磨き…水がなくても歯磨きができる液体歯磨きがおすすめです。
・その他入れておくと安心なもの…歯磨きシート、デンタルフロス、歯間ブラシ、キシリトールガムなど
◆入れ歯をお持ちの方
・入れ歯ケース…避難所には入れ歯を置く場所がないかもしれないので、ケースを忘れずに!
・入れ歯洗浄剤…入れ歯を清潔にたもつことが健康につながります。
※就寝中などの避難では入れ歯を忘れがちです。入れ歯がないと食事はもちろん会話にも困ります。
避難の際には『入れ歯持った?』と声を掛けあいましょう。
★災害時の口腔ケア
・唾液を出す工夫をしよう
非常時にはなれない生活のストレスから、唾液が出にくくなることがあります。唾液には自浄作用があり、お口の中を清潔に保つ働きがあります。唾液腺は耳の前やあごの周り、舌の下にあります。両手の指の腹を押し当てて、優しく円を描くようにマッサージしましょう。また、ガムをかんだり、人とおしゃべりをしたりすることもおすすめです。
◆水がないときの歯磨き
・少ない水で歯を磨く方法。
①約30ml(大匙2杯程度)の水をコップに準備する。
②水で歯ブラシをぬらして歯磨きをする。
③合間に歯ブラシの汚れをティッシュなどでふき取る。
④コップの水をすこしずつ含み、うがいをする。
◆歯ブラシがないとき
食後に少量の水やお茶でうがいをする。
ティッシュやハンカチを水でぬらして歯の汚れを取る。